○●○ トルコ石***12月の誕生石 ○●○
   
   
(メールマガジン『月のしずく』2000.11.25号 記載)
 
         
 
 

◆  異  国を思わせる鮮やかな青い空の色、
春の優しく淡い海の水色、
湖の澄んだ淡緑色、深い森の樹木の緑色。

さまざまな青や緑をもつ、トルコ石

手持の石を見ると、同じ1つの石でも、
日の光の中ではちょっと緑みを帯びた青色に、
夜のライトの下では鮮やかな青空色に見えます。

色の世界で、ターコイズといえば、
石の色そのままに、青と緑の中間の色をあらわし、
グリーン、ブルーの両方の色を形容します。
(ターコイズ・グリーン、ターコイズ・ブルー)

レッド、イエロー、シー・グリーンと共に、
色の四原色の中の1色にも数えられているとか。

遠くで見ると、それほどでもないようでいて、
知れば知るほど奥の深い、そんな味のある石です。

    *  *  *

  つ  るるんとした、
綺麗な穢れのない青い石と対照的に、
クモの巣のように細かい網目がかかった、
ネット・トルコ石スパイダー・ウェブ・ターコイズ)もあります。
複雑な網目模様は、見ていて飽きません。
大人の魅力といったとろでしょうか。

網目が濃くはっきりしているほど、高価とされています。

 
 
和 名>
土耳古(とるこ)石、緑松石
硬 度>
6(モース硬度)
屈折率>
1.61〜1.65
比 重>
2.6〜2.8
主産地>

イラン(ペルシャ)、アメリカ、
ブラジル、エジプト、中国、
チベット、オーストラリアなど

色 >
青、青緑、緑
宝石ことば>
成功
   
       
 
 
    *  *  *

  ト  ルコ石という名前ですが、
意外にもトルコで採れることはありません

その主な産地ペルシャ(現在のイラン)です。
トルコを経由して地中海地方にもたらされたことから、
その名がついたのだといわれています。

なのに、私の中でさえも、トルコのイメージが強いのは、
いつか写真で見た、回教徒の寺院の
鮮やかな屋根の青色のせいなのか、
その上の、あまりに見事な青い空の色のせいなのか。
それとも、ただ単に音の響きに惑わされているのでしょうか。

現在もイランを中心として、アメリカ、中国などの
砂漠地帯で産出されています。
イラン産のものが高品質とされ、
その他の産地のものは色が褪せやすいため、
アクリルや樹脂によるコーティングが施されている
可能性があるとか。

    *  *  *

  古  代ペルシャ人は、トルコ石の鮮やかな色には、
悪魔を退ける力があると信じていました。
この石で装飾品をつくり、
レンガやタイルにもこの色の釉薬を使ったそうです。

さぞかし、鮮やかな街並みだった事でしょう。
エメラルドの街(オズの魔法使い)ならぬ、
ターコイズの街といったところでしょうか。

持ち主に危機がせまると、
身代わりにまっぷたつに割れて、その危機を救う
ともいわれていました。

まるで、幼い頃に曾祖母に聞いた、
日本の「お守り」の中に入っている板のよう。
なにが入っているのか、と聞いた私に、
曾祖母はそんなふうに答えてくれたものです。


   
 

  古  代エジプトでは、勇気と決断力を授ける石とされ、
イシス神と、オシリス神にささげられ、
初期の頃から用いられてきました。
この石を使った、ウジャト(ホルス神(鷹)の眼)の
ジュエリーを見たことがあります。
邪悪なものから守ってくれる、とても強力な護符とか。

  古  来より、インディアンの護符としても、
尊ばれてきました。
硬度6と柔らかいので、加工もしやすく、
トルコ石は、インディアンジュエリーを代表する石でもあります。

インディアンジュエリーと聞いて、
「ああ。シルバーと組み合わされた安っぽいトルコ石ね」
と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

ところがなかなかどうして、
最近では、とても質の良いもの、品格のあるもの、
を日本でも目にするようになってきました。

ブームの影響でしょうか?
その細工の細やかさ、技は、とても真似できるものでは
ありません。

お値段のほうも、千差万別。
いいなと思う細工物は、数万円から、十数万円はします。
私が欲しいなと思った、ペンダントトップは15万円でした。

余談ですが、
トルコ石は、インディアンの間で、
母なる大地と父なる大空の申し子である女神
とされています。
白蝶貝は、その双子の妹だとか。
生まれ変わるたびに美しく成長し、大西洋の小島に
住んでいるのだそうです。

プエブロやナホバ族の始まりから彼らと共に、生きてきた。
小さなビーズに仕上げ、ネックレスにした、
サンドドミンゴ族のスタイルは、
インディアンジュエリーの原点とも言えましょう。
シルバーと組み合わされるようになったのは、
19世紀末を迎えてからだとか。
意外に、日が浅いようです。


 
 


〜トルコ石を使ったジュエリー〜

*SVトルコ石<空のカケラ>ネックレスTOP
http://natsuki.to/catalog/s-150.htm

*SVグリーン・トルコ石<パンテノン〜Pantheon>
http://natsuki.to/catalog/s-101.htm

*K18トルコ石<月星>ピアス
http://natsuki.to/catalog/G-81-2-p.htm

*Ptトルコ石<トルコの青い空> ピアス
http://natsuki.to/catalog/p-55.htm

*Ptトルコ石<バレリーナ>ピアス
http://natsuki.to/catalog/P-57-1-p.htm

*Ptトルコ石<タワーエッフェル>ネックレス&ピアス
http://natsuki.to/catalog/p-56.htm

*K18トルコ石×ガーネット<エジプシャン>ピアス
リニューアル中。。。

 
    *  *  *

  使  用上の注意をいくつか。
天然のトルコ石は、
多孔質水分を吸収しやすい性質のため、
洗剤などの使用は変色の原因になることもあります。

また、紫外線に長期間当たると、
褪色あるいは変色の恐れがあるので、
日光が当たる場所での保管は、他の宝石同様
お避けください。

熱による乾燥にも要注意です。
熱湯や、暖房器具による直接
温風など、
日常の中での高温状態にも注意してください。

    *  *  *

シルバーと合わせると素朴な力強さを、
ゴールドと合わせると華やかさを、
プラチナだと品の良い爽やかさを感じさせます。

貴方はどの組み合わせが好きですか?

    *  *  *

  愛  する人におくられると、幸せ成功を約束
されるとか。
素敵な誰かから贈って欲しい、 そんな石なのです。
頑張った自分への贈り物にしても素敵ですね。

 
 
     
 
◆ お手入れ方法(使用上の注意)

天然のトルコ石は、多孔質で水分を吸収しやすい性質のため、 洗剤などの使用は変色の原因になることもあります。
ヘアスプレー除光液化粧品汗・脂肪にも要注意です。

温泉超音波洗浄機の使用も避けてください。

また、紫外線に長期間当たると、褪色あるいは変色の恐れがあるので、
日光が当たる場所での保管は、他の宝石同様、お避けください。

による乾燥にも要注意です。
熱湯や、暖房器具による直接温風など、日常の中での高温状態にも注意してください。

汗・化粧品・ほこりなどは、ジュエリー&アクセサリーの汚れる原因のひとつです。
汗をかいた後には、柔らかい布で丁寧に汚れを拭き取り、よく乾燥させてから保管ください。


 
◆ 保管方法
1. 硬いものとの接触を避けて、保管はひとつひとつ布でくるむか、小分けにして保管するのが望ましい方法です。

よく見かける『チャック付きビニールパック』などに小分けしてもいいでしょう(イヤリング、ピアスも片方ずつ入れる)。

2. 直射日光や強い照明の当たる場所での保管はいけません。

3. お手入れの後は、よく乾燥(自然乾燥)させてから保管ください。

 
           
誕生石 - Birth Stone -
1月 ガーネット
2月 アメシスト
3月 アクワマリン
4月 ダイヤモンド
5月 エメラルド
翡翠
6月 真珠
ムーンストーン
7月 ルビー
8月 ペリドット
9月 サファイヤ
10月 オパール
11月 トパーズ
12月 トルコ石





〜以上、メールマガジンの発行とともに、随時更新致します〜

時節や新作の石たち、
デザイナーのそのときのお気に入りの石などを、 、
今後もご紹介させていただきたいと思っております。

※ 取り上げて欲しい宝石のリクエストなどございましたら、
お気軽にお寄せくださいませ♪



参考文献;  topページに記載