○●○ 真珠*パール***6月の誕生石 ○●○
(メールマガジン『月のしずく』2000.06.15号 記載)
   
 

◆  月  のしずくを一身に集めたような、
その輝き。

ひとつの色の中に、
さまざまに美しい色合いが見える、
不思議な宝石。

海の泡となった人魚姫の、美しい涙。
女神ディアナの、微笑み。

月のひかり、海のひとしずく、
パール*真珠、6月の誕生石。

日本でも古くから、愛され、珍重されてきました。

今日はそんなパールのお話しをします。

 
 
和 名>
真珠
硬 度>
2.5〜4(モース硬度)
屈折率>
1.50〜1.65
比 重>
2.71
主産地>

日本、オーストラリア、
ミャンマー、ペルシャ湾、
タヒチなど

色 >
白、クリーム、ピンク、
黄、青、黒、金、銀
宝石ことば>
純粋無垢、健康
 
   
 
 


    *  *  *

その語源は、
ernula(ペルナ)という貝の名前のラテン語から
きているのだとか。

古代インドでは、
海が神に真珠を捧げ、
それが神の胸に宿り、その心となったといわれています。

真珠が、実は、
「人類最古の宝石」と言われていることをご存知ですか?  

    *  *  *

(汗とかもですね)に弱く、
傷つきやすいデリケートな宝石。
「手入れが不可欠な唯一の宝石」
とも、言われています。

それなのに、
あまりアクセサリーを身につけない方でも、
ひとつはもっている。

真珠は、私達日本人にとって、
もっとも身近で、親しみのある宝石となっています。

    *  *  *

現存する、さまざまな『伝承・神話・文献』にも、
真珠は、登場しています。

古代エジプトの女王、クレオパトラが、
酢に溶かして、真珠を飲んだことは有名なお話ですね。

大昔、人類にとって重要な食料であった貝から、
極々稀に、現れ出でる真珠は、
どんなにか人々の目に美しく、貴重で、
身近な存在であったことでしょう。

何より、
優れたカット技術を持たなかった、
古代の人々を魅了してやまない、

「自然そのままの姿でその完璧な美しさを誇る」
(by クンツ博士) ことが、

真珠がこんなにも古来より愛されてきた、
その最大の理由であると思われます。

    *  *  *

 真珠のもつ美しさは、
実は、その成長過程に秘密があります。

それは、最初に、
貝や砂、棘などの海中の 小さなかけらを
母貝が、
飲み込んでしまったところからはじまります。

時には、人間が、
人工的に飲み込ませているのですけれど。
(淡水以外の養殖真珠は、これに当たります)

体内に取り込んだ、異物を、
必死の思いで、
真珠の母貝は、殻と同じ、
七色に輝く、成分で包み込みます。

そう、幾重にも、幾重にも。。。
ひとつひとつは、ものすごく薄く、
乳白色に透きとおっているそれは、
幾千枚も重なって、
ようやく、
美しい真珠の玉となるのです。



    *  *  *

 手  を加え、磨かずとも、
自然そのままにして、美しい。
こんな宝石が他にあるでしょうか。

だからでしょうか?
わたし個人的には、
あまり、着色された真珠は好きではないようです。

購入するときには、いつも、
「カラーはナチュラルですか?」
と聞いてしまいます。

ファッションとして、見ると、
おしゃれでかわいいと思うのですが。
作品には、めったに使うことはありません。

ナチュラルなままの色合いを大切に、
ひとつぶひとつぶジュエリーにしています。

みなさんも、天然のままの、
可愛い真珠達を、ぜひ、じっくりと見てください。
だんだんに目が慣れてくると、
・・・ほら、微妙に色が違うでしょう?

この自然な色みの違い、魅力を大切にしてあげたい、
といつも思っています。



    *  *  *

一種の畏怖感さえ抱かせる、

その美しい『てり』(真珠層の光沢のこと)、
そして『巻き』(真珠層の厚さ)、

この2点が真珠を選ぶ上での 大きなポイントです。

あとはそれぞれ自分にあった好みの色、
そしてその人に見合った大きさ。

色では、
最近の人気はピンク系です。
日本人の肌に一番映える色だと言われています。

ピンク系の真珠は可愛いらしく、
青っぽいのは、神秘的で魅力的。
ゴールドのは、品があるのにいたずらな微笑みを、
黒いのは、妖しいまでの麗しさを。

いずれも、干渉色(ピンクとグリーンの色&輝き。コガネムシの羽の色 みたいなの) が色濃く出ている、
綺麗な月光を閉じ込めたような真珠を選んでくださいね。  

大きさは、
一連タイプの大玉のネックレスならば、
その人の顔のサイズや首の太さに合わせます。
大きければそれで良いという訳にはいきません。

その人それぞれに似合っていれば、
それが最高で、最上の宝石なのです。

高価な一連ネックレスを購入するときには、
信頼出来るお店の方のアドバイスを参考に、、
自分にぴったりあった、
納得できるサイズ、色合いのものを選んでください。  


貴方自信を輝かせる事・・・、
これがジュエリーを身に着ける一番の目的なのですから。

 
  〜パールをメインに使ったジュエリー〜

K18淡水真珠<人魚の涙>ネックレス・ピアス

◇K18びわ真珠<APHRODITE〜アフロディテ>
ネックレス&ピアス


◇K18WGあこやケシ真珠<sea horse>ネックレス&ペンダントTOP&ピアス

◇K18&K14WG黒蝶貝(マザーオブパール)<circles〜円状>



〜パールを使ったジュエリー〜

◇ K18ブルー・オパール&淡水パール
<Neptune〜Umiの宝石> チョーカー&ピアス


◇K18/K14・アクワマリン/淡水真珠<トリル〜Waltz(ワルツ)>ピアス

◇K18ガーネット&淡水パール<romantic*2>ピアス

◇K14&K18WGシェル(貝)<UNICORN>ネックレス

*K18オニキス&淡水パール
<art deco〜アールデコ>ネックレス・ピアス
http://natsuki.to/catalog/g-65.htm

*K18オニキス&淡水パール<black sweets>ピアス
http://natsuki.to/catalog/G-87-1-p.htm

*Ptトルコ石&淡水パール<バレリーナ>ピアス
http://natsuki.to/catalog/P-57-1-p.htm

*Ptトルコ石&淡水パール
<タワーエッフェル>ネックレス&ピアス
http://natsuki.to/catalog/p-56.htm

*SVローズクォーツ&淡水パール
<月の涙>ネックレス&ピアス
http://natsuki.to/catalog/s-60.htm


〜などなど、サブでパールをつかった作品はたくさんあります(→ほか、サイト内検索はこちらから

☆パールをエッセンスにつかうのは、デザイナーのお気に入りですので、他にもパールを使った作品はいろいろあります。そして、これからも増え続けます。。。!^^
よかったら上記カタログを探してみてくださいね。


    *  *  *

石言葉は、純粋無垢、健康。

その健やかで、無垢な姿から、きているのでしょうか?

黄金色の真珠は、成熟を、

黒真珠は、静かな強さを意味しています。








 
 
 
  ◆ お手入れ方法
 先にも述べたように、
真珠は「手入れが不可欠な唯一の宝石」といわれています。

それはその成分、構造に起因します。
主成分は炭酸カルシウム
これは酸に溶けるという性質を持ちます。

洗剤などの使用は劣化の原因になることもあります。
ヘアスプレー除光液化粧品汗・脂肪にも要注意です。

温泉超音波洗浄機の使用も避けてください。

また、紫外線に長期間当たると、褪色あるいは変色の恐れがあるので、
日光が当たる場所での保管は、他の宝石同様、お避けください。

による乾燥にも要注意です。
熱湯や、暖房器具による直接温風など、日常の中での高温状態にも注意してください。

身につけて汗やあぶらが付着したら、
すぐに柔らかい布で(布に汚れや埃のないことを確認のこと。わたしは眼鏡拭きを愛用しています)よく拭き取りましょう。
これが一番のお手入れ方法になります。

最近では、真珠専用の磨きクロスなども、市販されており、
便利です。
真珠専用の洗浄剤なども、東急ハンズなどで販売されているかと思います。

それらを使われる場合には、各用法をよく読み、あせらず、少しずつ様子を見ながら、ご使用ください。


◆ 保管方法
1. 他のジュエリー同様、保管はひとつひとつ布でくるむか、小分けにして保管するのが望ましい方法です。

よく見かける『チャック付きビニールパック』などに小分けしてもいいでしょう(イヤリング、ピアスも片方ずつ入れる)。

2. 直射日光や強い照明の当たる場所での保管はいけません。

3. お手入れの後は、よく乾燥(自然乾燥)させてから保管ください。

 
         
誕生石 - Birth Stone -
1月 ガーネット
2月 アメシスト
3月 アクワマリン
4月 ダイヤモンド
5月 エメラルド
翡翠
6月 真珠
ムーンストーン
7月 ルビー
8月 ペリドット
9月 サファイヤ
10月 オパール
11月 トパーズ
12月 トルコ石





〜以上、メールマガジンの発行とともに、随時更新致します〜

時節や新作の石たち、
デザイナーのそのときのお気に入りの石などを、 、
今後もご紹介させていただきたいと思っております。

※ 取り上げて欲しい宝石のリクエストなどございましたら、
お気軽にお寄せくださいませ♪



参考文献;  topページに記載