○●○ アメシスト***2月の誕生石 ○●○
 
(メールマガジン『月のしずく』2001.02.10号 記載)
   
 


◆ 妖  精があらわれそうなくらい美しい、宵の紫
アメシスト」2月の誕生石です。

16世紀の昔から、
濃い赤みの紫をあらわす色名として使われていたという、
知らない人は誰もいないくらい、とても有名な宝石です。

和名は「
紫水晶」。
その名の通り、紫色を特徴とする「水晶の一種」なのです。

    *  *  *

  紫  という色は、古来より洋の東西を問わず、
高貴な色として崇められてきました。
アメシスト」はその象徴ともいえる石です。

新約聖書では神殿を築く土台の石に使われ、
ヨーロッパでは司教の指に
威厳と尊厳のシンボルとしてはめられていました。

 

 
 
和 名>
紫水晶
硬 度>
7(モース硬度)
屈折率>
1.54〜1.55
比 重>
2.6〜2.7
主産地>

ブラジル、ウルグアイ、
南アフリカなど

色 >
濃紫、薄紫、赤紫
宝石ことば>
誠実、心の平和、平静、高貴、
楽しい夢

 
   
 
 

   *  *  *

  ア  メシストの語源は、
ギリシャ語で「酒に酔わない」を意味する「amethust」。
実際に、中世では「酒に酔わない効果がある」と信じられていたようです。
そんなところから、酒の杯がこの石でつくられたりもしています。

16世紀のフランスの詩では、
酔った酒の神バッカスの命令で、その家来ピューマによって、危うく無残にも殺されるところを、
月の女神ディアナによって、白い石に変えられた
「美しい乙女アメシストの化身」と詠われています。

現在赤紫色なのは、酔いの冷めたバッカスが反省して、極上の赤ワインを注いだからとか。

そんな逸話からも、
アメシストを身に着けると酒に酔わない
と言われるようになったのでしょうか。

古代ローマの貴族達は、この石を必ず身につけて酒宴に参加したとか。

だんなさまの持ち物に、
そっと忍ばせてみるのも良いかもしれませんね。

    *  *  *

  ア  メシストをアメジストなんて言っているのは
だあれ?

日本では何故か「アメジスト」と呼ばれる事が多いのですが、
これは正しい呼び名ではないようです。
アメシスト」が正解。
かく言う私も、この仕事に携わるまでは、「アメジスト」だとばかり思っていました。

    *  *  *

  私  とこの石との出会いは古く、小学生の頃。
鉱物図鑑で見た、
ゼリーのように美味しそうで、ガラスのように透明で美しい、品格ある大きな紫色の石。

そして、中学時代に読みふけった「赤毛のアン」。
アンが「アメシスト」を例えた「すみれ達の魂」という
言葉の美しさに想像を駆りたてられたり、
マリラのアメシスト騒動(?)があったり。

こんなに心惹かれ、大きな裸石は持っているのに、
大きなジュエリーは持っていない。

あまりに品格ある紫に、
「素敵に年齢を重ねた、老婦人、老紳士にしか似合わない」
そんな石だと心の奥で思っているのかもしれません。

だとするとまだまだ、
大きなアメシストは似合いそうにないようです。
いつか、「アメシスト」の似合う、品の良いおばあさんになれたらとても素敵。

    *  *  *


<ピンク・アメシスト>

  ア  メシストといえばパープル!が
ポピュラーな色みですが、
最近は、グリーンピンクアメシストも登場し、
密かな人気を集めています。

グリーン・アメシストは、
銀柳の葉のような清清しい、淡いグリーンカラーが特徴。
アメシスト同様、かなり大振りの石も見られ、
他の石にはあまり見られない、美しい淡い緑色が魅力的です。

ピンク・アメシストは、淡い上品なカラーが特徴。
まるで花びらのような、
ほんのりとしたピンクとパープルの中間の淡く繊細な色合いです。

濃色のアメシストに比べて産出が少なく、
淡色のため内包物が目立ってしまうため、
透明度の高い澄んだ美しい石を見つけるのは、
とても難しいとされています。

そっと身につけると、大人の女性を
貴婦人のようなしっとりとした気品ある、それでいて少女のような可憐な気持ちにさせてくれます。

石の奥底からキラキラとした、
力強い照りを見せるのがこのピンクアメシストの特徴です。






   *  *  *

  水  晶の中で有名なものは、
アメシストシトリン(黄水晶)。
私の好きなスモーキークォーツ(茶水晶)も、近年、人気のようです。

「シトリン」は別のときにまた取り上げますが、
実は黄色の水晶「シトリン」は、自然のままでの産出はとてもすくないのですって。

ではどうやって、こんなによく見かけるシトリンが出来たのかというと、
流通しているシトリンは、もっぱらアメシストを加熱して得られているのだとか。
不思議ですね。

アメシスト同様、シトリンも色むらの多い石なので、高価なハイジュエリー(日本では婚約指輪クラスのジュエリー?)を購入する時にはご注意を!
四方八方から光を当ててみてみましょう。
ある方向からは無色だったなんてことも・・・。

(もちろん、解かっていて、そこがその石の個性と気に入っている場合は問題ありません。
価値として求める場合には、あまり高くなりませんので心にとめてくださいね)

    *  *  *

  「ア  メシスト」と「シトリン」。

このふたつの代表的な水晶のカラーが
同時に一石に見られる、
アメトリン」(しゃれじゃないですよ)と呼ばれる
パーティ・カラード・クォーツバイ・カラー・クォーツ)」もあります。
部分的に紫と黄色がそれぞれあらわれたものです。

そんなには目にするものではないので
(私がもっているくらいなので「珍重」という程ではありませんが)、写真をお載せしますね。

アメトリン
アメシスト×シトリンの
バイカラーの水晶

    *  *  *

  ク  ールな印象のアメシスト

その原石は荒荒しく、
ぱっくり口をあけた猛獣の牙のような、恐ろしい程の迫力をもっています。

代表的産地は、
以外にも熱い、サンバの国ブラジルやアフリカのザンビア。
他に、南米のウルグアイ、ロシアのウラル山脈などを中心に
高品質なものが数多く産出しています。

なかでも、
ザンビア産のアメシストは良質のものとされています。

いずれも、「紫の濃い、傷のない、透明度のあるもの
を選ぶと良いようです。
もちろん、「色むらの無いもの」を。

モース硬度は7。屈折率は1.54〜1.55。







<グリーン・アメシスト>

 
   
  〜アメシストを使ったジュエリー〜

New!!
*K10PGアメシスト<星のきらめき>ネックレス&ピアス
夜空に煌めく美しい星々・・・!
とても綺麗なカットのアメシストピンクゴールドにあしらって

*K18ピンク・アメシスト<貴婦人>ブレスレット&ピアス
http://natsuki.to/catalog/g-172.htm

*K14WGアメシスト&ブルームーンストーン
<シェヘラザード〜千夜一夜>ピアス

http://natsuki.to/catalog/WG-143-1-p.htm


*K14WGアメシスト<petit cool>ネックレス&ピアス
http://natsuki.to/catalog/wg-77.htm


*SVアメシスト原石<繭〜mayu>ネックレス&ピアス
http://natsuki.to/catalog/s-79.htm


*K18グリーンアメシスト他<fruits basket>ネックレス&ピアス
http://natsuki.to/catalog/g-164.htm


    *  *  *

  ア  メシストの不思議なパワーは、
不安をとりさり、人の言葉に惑わされなくなる。
恋人を招き寄せ、その情熱が高まりすぎるとそっと冷ましてくれる。
精神安定の妙薬。
集中力を高める効果もあるとか。

試験勉強にもいいかもしれませんね。




 
 
 
  ◆ お手入れ方法
 ヘアスプレーや汗などにも強く、比較的扱いやすい石なのですが、強い衝撃を加えると割れることがあります。気をつけてください。

また、紫外線に長い間さらされると、褪色あるいは変色の恐れがあります。
日光が当たる場所や強い照明下に放置する事は、避けてください。

石自体は強いとはいっても、せっかくの美しい輝きが損なわれるので、やはりお手入れはこまめにしましょう。
身につけて汗やあぶらが付着したら、すぐに軽く水洗いし、柔らかい布でよく拭き取りましょう。
◆ 保管方法
1. 他のジュエリー同様、保管はひとつひとつ布でくるむか、小分けにして保管するのが望ましい方法です。

よく見かける『チャック付きビニールパック』などに小分けしてもいいでしょう(イヤリング、ピアスも片方ずつ入れる)。

2. 直射日光や強い照明の当たる場所での保管はいけません。

3. お手入れの後は、よく乾燥(自然乾燥)させてから保管ください。

 
         
誕生石 - Birth Stone -
1月 ガーネット
2月 アメシスト
3月 アクワマリン
4月 ダイヤモンド
5月 エメラルド
翡翠
6月 真珠
ムーンストーン
7月 ルビー
8月 ペリドット
9月 サファイヤ
10月 オパール
11月 トパーズ
12月 トルコ石





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